5分でわかる・2017年8月のマーケット・レビュー

<米国株式市場>
2017年8月の米国市場では非農業部門雇用者数が予想18万人に対し20.9万人予想を上回ったこと、時価総額最大のアップル社の株価上昇を牽引したこと、ドルインデックスが8月2日に92.70まで下落しドル安の地合いが継続したことなどを背景にダウ平均株価は9営業日連続で過去最高値を更新。8月7日の終値22,118ドル42セントまで上昇した。7月26日に過去最高の6422.75ポイントをまで上昇したナスダック総合指数は調整の動きとなったものの高値圏で推移した。
しかし、北朝鮮のこれまでの相次ぐミサイル発射実験や、金正恩第ー書記がグアム周辺攻撃の計画策定に言及し米朝間の緊張が高まったことを背景にリスク回避の株売り、債券買いの圧力が強まり、ダウ平均株価は8月18日の終値で21,674ドル51セント、ナスダック総合指数は8月21日の終値で6,213.13ポイントまで下落した。

<日経平均株価>
好調な米国株式市場の一方で、2017年8月の日経平均は、北朝鮮のミサイル発射実験による緊張の高まりや円高ドル安の進行などによって売り圧力が強まり、日経平均の終値では8月4日に2万円の大台を割る展開となった。北朝鮮の金正恩第一書記がグアム周辺攻撃に言及しさらに緊張が高まるとさらに下落を続け、8月24日の終値で19,353円77銭をつけた。

<ドル・円>
2017年8月のドル円相場は、北朝鮮問題での緊張の高まりによるリスク回避のドル売りの動きや、債券買いと市中金利低下によってドル売り圧力が高まったことなどを背景に円高ドル安が進行。8月1日の安値で1ドル109円91銭まで下落し6月15日以来約1か月半ぶりに110円台を割り込んだ。その後、北朝鮮リスクが高まるとともに円高ドル安のトレンドが継続。8月29日には1ドル108円26銭の安値をつけた。

<総括>
8月は日米双方の市場で、は北朝鮮問題のリスクに対する警戒感の高まりによってリスク回避の動きが強まった。また、他方で8月は、ビットコイン分裂騒動の収束によって1ビットコインが4,000ドル台に急騰したことや、個人に対し疑似株式を発行するVALUに関する騒動が話題になる等、法整備が追い付いていない新しい金融取引の存在の高まりを強く社会に印象付けた月であった。既存の枠組みの変革の動向も随時捉えておく必要があるだろう。

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